工事成績評定アップのコツ(その3)

この記事では、工事で良い評価を得るには、「こうしたら良くなるのにな!」「ここが不足していることが多いな」と私が日々仕事をしていて思っていることです。工事成績評定アップのコツ(その3)として、工事特性、創意工夫、社会性等、法令遵守について説明します。この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。

 

4.工事特性

工事特性の採点表です。

 

 

総括技術評価官が採点します。「評価にあたっては、主任監督職員等の意見も参考に評価する。」と記載されていますが、この工事特性の項目は根本的に公告時から決まっています。

難易度が高い工事(特に難工事)が得点を取りやすい理由です。

 

5.創意工夫

Ⅰ.創意工夫

 項目ごとに2~3つ

創意工夫は、【施工】【新技術】 【品質】 【安全衛生】 の4項目あります。

「数打ちゃ当たる」で20~30項目分作成して提出される方がいます。極端な例をあげると、新技術・品質は各1項目で施工と安全の2項目が大部分を占めている時があります。

実際に得点となるのは各項目ごとに1~2つ程度なので、施工計画時から検討し各項目2~3つ程度になるようにしましょう。(数や偏りが多いと、あまり現場を管理されていない印象を受けてしまい、せっかく頑張って工事を行ったのにもったいないです)

 

「建設業労働災害防止協会が定める指針に基づく安全衛生教育をしている」

これで加点される教育機関は、建設業労働災害防止協会(建災防)のみが対象です。他の機関は対象外のようです。間違えやすいですね。

建設業労働災害防止協会のHPに「安全衛生教育を受講した企業は、発注者から入札参加資格等で加点等を受けられる場合があります。」と記載されています。

参考:建設業労働災害防止協会のHP

https://www.kensaibou.or.jp/seminar/

 

※この項目で点数を狙いたい場合は、事前に発注者へ確認することをおすすめします。

 

新技術

カタログやHPなどに「NETIS」と書いてある技術が全て評価の対象ではありません。 NETIS登録番号が「-VE」となっているものは、評価の対象にならない場合が多いです。割高なものを使って無駄になってしまうのはもったいないです。

 

6.社会性等

Ⅰ.地域への貢献等

この項目は総括技術検査官が採点します。この書面で採点するため、的確に要点を記載しましょう。説明欄には「問題点や懸案事項、実施内容、実施した結果」の3つのポイントは記載しましょう。

 

7.法令遵守等

法令遵守は減点対象のみです。工事事故が起こってしまうと「7.法令遵守」だけでなく「2.施工状況」などで減点対象になります。当たり前ですが安全管理には、本当に注意したいですよね。

 

最後に

この記事を書いた理由は、

・ポイントを押さえることで、無駄な仕事をしないように

・現場管理をする上で皆さまの参考に少しでもなれば

と、こんな思いから記事を書きました。この記事が皆さまのお役に立てれば幸いです。

最後までご覧頂きありがとうございました。

 

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